2006年05月18日(木)
がんばれ!がんばれ!ベンジー [DVDネタバレ御免!?]
1974年公開の「ベンジー」を1987年にディズニーがリメイクした作品。
映画の撮影中に海で遭難したベンジーが泳ぎ着いたのはジャングル。そこで、ベンジーは猟師に撃たれたクーガーの残した4頭の子供たちの面倒を見る決意をするのだが…。
とにかくベンジーは賢い。
食事を与えようと採った木苺にはもちろん目をくれても貰えず、困り果てたところに現われたウサギを追いつめるも、かみ殺すことも出来ずに、かわりに猟師が獲ったキジを失敬したり、猟師に捕まり、そこでオオカミに襲われそうになるも上手く切り抜けた上、ついでに再度キジを持ち逃げしてしまッたりするのだから。
そして、偶然出会った2頭のクーガー親子に里親になってもらうべく、ベンジーと4頭の子供たちの小さな旅が始まる。
作品中、ベンジーの“哀しみ”の演技が光る。
ベンジーを捜索するヘリコプターの中に飼い主の姿を見つけるも、4頭の子供たちのために、草陰にじっと身を潜め飛び去るヘリコプターを見送るベンジー。ワシに子供をさらわれてしまった時のベンジー。無言の映像が物悲しさを際立たせている。
『三匹荒野を行く』を同じくディズニーがリメイクした『奇跡の旅』では2匹のイヌと1匹のネコがしゃべりまくるが、『ベンジー』のように人間の登場シーン意外一切セリフなし、と云うのもなかなか味わい深いものだ。
ところで、長年オレは、子供の頃に始めて映画館で観た映画は『キングコング(1976)』だと云ってきた。
しかし、この作品に出会い、改めて最初の『ベンジー』の製昨年を調べたところ、1974年と『キングコング』よりも前だと判明。TVではなく、映画館で見た記憶があるため。これはオレの記憶違いで『ベンジー』が初めて映画館で観た映画ということになる。
『ベンジー』の続編である『ベンジーの愛』を親にせがんで観に行った記憶もあるので、TVで『ベンジー』を観て『ベンジーの愛』を劇場で観たのと記憶が混同している可能性も否めないがね…。
なにしろ『ベンジー』の公開は1974年、オレはその時6歳。続編の『ベンジーの愛』は1977年で9歳。記憶がごっちゃになっていても不思議ではない。これからは一番最初に映画館で見た映画は『ベンジー』か『キングコング』のどちらか、と云うことにしよう。
残念なことに『ベンジー』も『ベンジーの愛』、そして第3作『名探偵ベンジー』も今だソフト化はされていないのが惜しい。
Posted by 源九郎 at 01時27分